2008/02/16(土)PostgreSQL 8.3.0+ slony-I

2017/10/11 08:38 サーバ運営・管理
7.3系のサポートが 、こないだの8.3系 リリース(2008/02/04) で終了し、現在使っている 7.4系のサポート終了は時間の問題になってきたので、3回目のマイナーバージョンアップである 8.3 に順次更新中。

前評判どおり、更新系の速度が格段に向上しています。
pg_dump にて明示的なカラム付きで SQL 文出力した約107,000件のデータベースの復旧が約6時間(7.4系)→10分(8.3系) です。

更に、8.2から dbmirror がサポートされていなく、調査したら、「代わりに Slony-I を使いなさい」ということになっているので、仕方なくこれを使うことに。。
#この slony が一番填まりましたつーか。。

先ず、postgreSQL 8.3 は、スレッドセーフ対応になるよう構築する必要があります。
これは、 slony?Tを動作させるために必要。こんな感じ:

$ ./configure --with-perl --with-openssl --with-libxml --with-libxslt --enable-thread-safety
(xml サポート使わない場合は、--with-libxml と --with-libxslt は不要)

$ gmake
$ gmake check
# gmake install

8系になって、オプション設定などが少し変更になっています。
・ initdb は、--no-locale の代わりに --locale=C を指定
・ initdb で構築したディレクトリに生成される postgresql.confにて、

listen_addresses = 'localhost,稼動サーバのIPアドレス1,稼動サーバのIPアドレス2,....'

のように指定。複数のIPアドレスを持つサーバであれば、公開するIPアドレスをカンマで区切って指定。

・ initdb で構築したディレクトリに生成される pg_hba.conf にて、IPアドレスは、CIDR 形式でしか指定できない。
・ pg_ctl または postgres(postmaster) の起動オプションの -i は意味が無くなる。
・ syslog 機能はデフォルトで有効。実際に稼動させるための設定は、postgresql.conf 内で該当項目を設定。
・ アクセス権は USER の拡張概念である ROLE(ロール)という概念である(使う分には今までとさほど変わらない)

slony ?Tは、以下のような感じでよいでしょう。

$ ./configure --prefix=/usr/local/pgsql --with-perltools
$ gmake
# gmake install

slony-Iの設定は、以下が参考になります。
31 Slony-Iでデータベースをレプリケーション 〔マイコミジャーナル〕
32 Slony-Iのslonikコマンドラインユーティリティ 〔マイコミジャーナル〕
Slony-I HEAD_20050613 ドキュメント 〔日本 PostgreSQL ユーザ会〕

が、しかし、実運用時への適用は注意が必要。
・ サーバ設定に localhost は使わないほうがよい。IPアドレスの指定は可能。ホスト名指定の場合はフルのFQDNで。
・ パラメータ指定に 必ずカンマが要るところと、決してカンマをつけてはいけないところが随所にあるので、間違わないように例示をよく確認すること。← これに数時間填まったので。。orz
・ 指定クラスタ名に _(アンダーバー)を先頭につけたものが、該当データベースのスキーマとして新規追加される。
 (造りとしては、上手いやり方だ。既存スキーマに全く影響与えないので)
 これはマスター側にもスレーブ側にも追加される模様。設定ミスなどで削除するときは、SQL文の DROP SCHEMA が使える。
・ dbmirror 同様、非同期レプリケーションだが、その確認周期はすこぶる短い(2秒がデフォルト)。環境によっては、周期を長くする必要があるだろう。

一度動作し始めると、すんなりレプリケ-ションされます。dbmirror と違ってタイムラグが殆どありません。(この点は 8.3 だから、というのもあるかもしれない)

2008/02/04(月)FreeBSD 6.3R へ samba 3.0.28 をインストール

2017/10/11 08:57 サーバ運営・管理
samba は、Windows 環境で Unix や Linux のファイルシステムやプリンタインタフェースを共有する有名なミドルウェアです。
どうも Windows系が絡むと、メンテナンスもややこしくなるので嫌なのだが、必要に迫られて仕方なく。。

1) 必須の パッチ版 libiconv をインストール
ここ から libiconv の最新版をダウンロード。
(最新版 は 1.12 の模様)
ここ から、パッチを手に入れる。

上記のサイトにも説明されているですが、

$ gzip -dc libiconv-1.12.tar.gz | tar xvf -
$ cd libiconv-1.12
$ gzip -dc ../libiconv-1.12-ja-1.patch.gz | patch -p1


として、パッチを当てて、

$ ./configure
$ make ; make check
$ su
# make install


として、インストール。あまりお勧めはしないが、上記工程全てをを root でやっても大丈夫です。

2) samba のインストール
 Windows 系が絡むソフトウェア特有の文化があって、各種説明があまり的確にはなっていません。
 正直、かなり填まりました。

# tar xvzf samba-3.0.28.tar.gz
# cd samba-3.0.28/source
# ./configure --with-syslog (syslog を有効にする)
      --with-winbind (Windowsユーザと unix ユーザの統合ログイン可にする)
       --with-acl-support (acl を有効にする)
       --with-smbwrapper (smpsh を有効にする)
       --with-automount (automount サポート)
       --with-utmp (アクセス記録収集をサポート)
       --disable-cups (cupsを無効:プリンタ共有しなければ使わない)
       --with-libiconv=/usr/local
      --with-configdir=/usr/local/etc (smb.conf を置きたいディレクトリ名)
       --with-pam
(./configure の部分は、便宜上複数行に分けているが、実際は、半角スペースで区切って1行にして一気に入力)

# make
# make install


3) 動作環境の整備
・/etc/inetd.conf に以下の1行追加。

swat  stream tcp  nowait/400   root  /usr/local/samba/sbin/swat   swat

・このあと、inetd を再起動(inetd を使っていない場合は、有効にするとよい)
・/usr/local/etc/rc.d に、samba.sh などのファイル名で、以下のスクリプトを作成

#!/bin/sh
#
smbspool=/var/spool/samba
pidfiledir=/usr/local/samba/var/locks
smbd=/usr/local/samba/sbin/smbd
nmbd=/usr/local/samba/sbin/nmbd
winbindd=/usr/local/samba/sbin/winbindd
# start
if [ "x$1" = "x" -o "x$1" = "xstart" ]; then
  if [ -f $smbd ]; then
     if [ -d $smbspool ]; then
      rm -f $smbspool/*
     fi
    echo -n ' Samba 3.0.28 '
    $nmbd -D
    $smbd -D
    $winbindd
  fi
# stop
elif [ "x$1" = "xstop" ]; then
  kill `cat $pidfiledir/smbd.pid`
  kill `cat $pidfiledir/nmbd.pid`
  kill `cat $pidfiledir/winbindd.pid`
# restart
elif [ "x$1" = "xrestart" ]; then
  $0 stop
  $0 start
fi

(編集後は、実行権を付与するのを忘れずに)

4)動作環境の設定
いきなり smb.conf を作っても良いが、日本語ドキュメントが有償のものばかりで、敷居が若干高いので、GUI インタフェースの swat を使う。
http://(インストールしたサーバ):901/

で、認証を要求されるが、ここでは、wheel グループに所属するunix アカウントとそのパスワードにてログインすると、ログインできます。

備忘録的なヒント:
・SHARE 属性で、通常の WindowsXP にてファイル共有が可能になる
・Windows XP からの共有アクセスは、ユーザ、グループ共に nobody になる模様。
 (なので適当な権限設定とセキュリティ対策を行うこと。)
・設定変更後は、上記スクリプトにて restart するのが確実

2008/01/19(土)FreeBSD 6.3R リリース

2017/10/11 08:59 サーバ運営・管理
日本語訳がすぐには出てこないので、、、
http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/releases/6.3R/announce.html

同じ内容の電子メールが 14:23 に受信されていました。

日付は 1/18 ですが、日本時間では 1/19 です。
BIND が 9.3.4 になったとか、セキュリティメンテナンス期限は 2010/01/31 までとか、
IPv6 プロトコルスタックと数多くのパッケージ開発に功績残して、逝ってしまった 'itojun' こと「萩野純一郎」氏 のご冥福を祈ります、
のようなことが記述されています。

FreeBSD 5.3R 以上のバージョンで、6.3Rにアップデートできるとしています。
FreeBSD 7.0R リリースは「今のところ」来月の予定みたいです。

Apache も新バージョンリリース

Apache については、まだ公式アナウンスありませんが、

Apache 1.3.41, Apache 2.0.63, Apache 2.2.8
が、昨日、それぞれリリースされているようです。

2008/01/07(月)慌しく年末年始を・・

2017/10/11 09:00 未分類
迎えたわけですが、
ここの更新頻度が下がり切って、別のブログの閲覧数の方が逆転して多くなった始末で、、
当方は、皆に「どこから見ても技術屋」と言われる始末なので、テーマを少し特化してみようかと考えています。

・一般化したコンピュータ技術(初心者にはあまり役立たない、ちょっと難しいものが多いです)
・一般化した電子工学と無線技術(専門性の高いのを扱います)
・プロ意識の精神の有り方(最近の若いのは、特にこれが今ひとつ成熟度低い)

このあたりにテーマを絞って新たなスタートにしようと考えています。
更新頻度は、たぶん週1~2回。。を目指しますorz

2007/12/30(日)2007年も終わり・・・

2017/10/11 09:02 未分類
引越しで、この3ヶ月は明け暮れた感じです。
10月上旬にに突然退去を要求され(半年の猶予あり)、
11月に引越し先を探して、その月の末に血尿や痛風発作に悩まされながらも何とか確定し、
12月は移転作業で忙殺されました。

最初の3週間は、殆ど仕事らしい仕事が出来ず、
残りの約1週間余りの期間は、作業が遅れて溜まった仕事を消化することで精一杯でした。

来月も移転の影響で、溜まった(延期してもらった)仕事を消化する日々が続きます。
まぁ、忙しいことは悪いことではないですが、このような状況で忙しいのはあまり良い傾向ではありません。

しばしの休暇をとります。でわまた来年・・・

2007/11/19(月)まぁ、半分は的確な指摘だけれどね・・・

2017/10/11 09:03 未分類
コンピュータの「戦艦大和」はもういらない 〔池田信夫ブログ〕

おおよそ、意見の合わないコメントなどは「ネットイナゴ」とか言って軽蔑の対象にしているようだが。
何かきっかけがあると、「頭の悪いカラスにはまともに相手できないね」と思わず応酬してしまいそうな。。。(苦笑)

確かに代替手段があって、目的の曖昧な単なる「競争に勝つ」だけな為の投資なら、非難するべきでしょう。
でも、提起のものは、単純にコンピュータを並列接続しただけで解決するようなテーマではなく、
その旨コメントもあります。

でも、この人、『一切無視』 なんですな。。。
加えて、「技術屋はコストパフォーマンスという言葉を知らない」だと。。
実力レベルのそう高くない経済学者の思考回路なんて、所詮このレベルなんですね。あまりにも無知。

確かに「コスト」を気にしなくて良いなら、「技術屋」にとっては天国のような環境です。
しかしね、実際は予算を聞いて、予算内で最大限のことが可能になるように、常に戦いです。
かなり無茶な予算(要求)も多い。それでも出来る限り要求に応えるのがプロの技術屋。

何も判らんくせに知ったかぶりするな、というのが率直な感想ですね。
直接コメント書く気にもなれないけれど。どうせ、「ネットイナゴ扱い」で片付けるだろうし。

2007/10/30(火)FreeBSD 7.0R/6.3R

2017/10/11 09:04 サーバ運営・管理
FreeBSD リリースエンジニアリング案内の FreeBSD 7.0 Release Process によると、
早ければ年内(12/17) にも FreeBSD 7.0 がリリース予定らしい。。

いつものことだが、予定どおりに行った試しは記憶にある限り全く無く、常に1ヶ月単位で遅れるのであるが、
そうだとしても遅くても 2008年春までには FreeBSD 7.0 がこの世に出る模様です。

また、未だアナウンスは無いようですが、FreeBSD 6.3R もリリースに向けて動き始めているようです。
こちらはリリース時期は今のところ判りませんが、7.0R の直後か、同時くらいかもしれません。

FreeBSD 6系は、6.3R か 次版 6.4R でメンテナンスは終了すると思われます。

2007/10/23(火)wu-ftpd のインストール

2017/10/11 09:06 サーバ運営・管理
IE6で、FTPログインする際、


のようなものが出るようにして欲しいという要望が・・・
正直、途方に暮れたんですが、どうやら、

IE6 にて anonymous FTP でログインを試みる → 失敗したらこのプロンプトが出る。

という仕組みらしい。
ところが FreeBSD 標準の ftpd だと、どうも IE6 が想定していないエラーが返るので、

このプロンプトが出ないらしい。。
FrreBSD 標準の ftpd では、
「anonymous ログインなんでできません」というエラーを返すので、ftpd の挙動としては全く正しいんだが、、、

IE6 が想定している ftpd の挙動は、anonymous ログインのリトライを要求するというもの。
やはり造りはちょっとアマチュア入ってるね、、 < IE6

解決には wu-ftpd が現実的。
ということで、 wu-ftpd をFreeBSD のパッケージからインストールして設定するが、、

ファイル一覧が表示できない

という現象に悩むこと数時間。
どうもパッケージのコンパイル済みバイナリファイルが、現状にあっていない模様・・・
proFTPD に変えても同じ結果。

ということで、wu-ftpd をソースコードからコンパイルです。
wu-ftpd は、ここで入手できます → http://www.wu-ftpd.org/

最新バージョンは 2.6.2 ですが、これが 2001年だったり、、セキュリティfix はパッチファイルという有様。

開発が停止しとる、、、

まずは、入手した wu-ftpd-2.6.2.tar.gz を gzip などで展開。同時にパッチも入手。
そして、作成されたディレクトリ に移動し、
./configure --prefix=/usr/local --enable-ls
とする。--enable-ls (chroot の場合の /bin/lsではなく、内部のlsコマンドを使う)が重要です。
(参考 http://unix-study.com/unix/sol8/install/wu-ftpd/idnex.html)

早速 make すると、エラーが出ます。
2つのファイルを手動で修正する必要あります。
1) src/proro.h
一番最後の行(295行目)
char *strcasestr(register char *s, register char *find);
              ↓
/* char *strcasestr(register char *s, register char *find); */
としてコメントアウト

2) src/ftpcmd.y
= {
 となっている部分の = を削除。
 = と {  は、タブ文字で区切られています。

修正後 make を行い、
エラーが無くなったら make install
FreeBSD 6.2 の場合
/usr/local/sbin 配下に in.ftpd、ckconfig、ftprestart、ftpshut、privatepw

/usr/local/bin 配下に ftpcount、ftpwho
/etc 配下に ftpaccess、ftpconversions
はインストールされます。

ftpd は /usr/local/sbin/in.ftpd がその本体です。
あとはこの in.ftpd を inetd から in.ftpd -a -l として起動できるように設定して、インストール完了。

2007/10/14(日)FreeBSD 6.2 において、NVIDIA GeForce7050PV/nForce 630a なマザーボードへの対応

2017/10/11 09:07 サーバ運営・管理
急遽立ち上げとなった某社向けのサーバのマザーボードに、abit社の AN-M2HD というものを採用したわけだが・・・

 ボードはこんな感じ。このサイズのものを採用するのは初めてだった りするが、、 ^^;
 このマザーボードにて FreeBSD 6.2 を導入するのに実質まる2日かかってしまいました..orz
 このマザーボードは、今年になってから発売されたものらしく、ハードウェアが新しいのです。
 それ故、FreeBSD 6.2 をインストールして稼動させるには、致命的な問題が2つ。

 インストールとOSの起動は難なくでき、普通に使えるのですが、 まず、「リブートが出来ない」 という現象に遭遇。

 リブートの直前で、実質ハング状態になり、手動リセットしないとリブートしないのです。
 これは通信回線経由で遠隔メンテナンスする時に致命的な問題になります。

 色々調べると、提起の「NVIDIA GeForce7050PV/nForce 630a」マザーボード対応は、今年の7月か8月頃に安定版が提供された模様。FreeBSD 6.2-RELEASE では対応してなく、最新版の FreeBSD 6.2-STABLE にするといけそうなことが判りました。
 早速、FreeBSD 6.2-STABLE へOSを更新してみる。。
 起動成功。上手くリブートかかる。。見事に上手く行きました。

 あと、もうひとつ。オンボードのLANが認識されません。FreeBSD でサポートされているLAN カードを装着することで一応回避される問題ですが、説明が面倒です。自分が使うわけでないので。。
 これも、今年7月ころに 6.2-STABLE で対応したようなので、早速導入します。


 手順は以下の通り:
 0) device nve を無効にして、カーネル再構築。
 1)FreeBSD Device Driver for NVIDIA nForce Network Adapter なるサイトから、nfe-20070918.tar.gz をダウンロード
 2)他のパッチも必要に応じて入手。大抵の場合は他のパッチは必要無いと思われます。
 3)ダウンロードしたパッチを tar で展開。
 4) cd nfe-20070918
 5) make
 6) mv if-nfe.ko /boot/modules
 7) cd /boot/modules
 8) chown root:wheel if-nfe.ko
 9) chmod 555 if-nfe.ko
 10) cd /boot
 11) vi loader.conf
   として、if_nfe_load="YES" の1行追加
   この一連の作業は、root アカウントで行います。

 こうすることで、再リブート後、問題なくマザーボード AN-M2HD が使用できるようになります。