2013/09/30(月)サーバ監視ツール munin 1.4.x → 2.0.x

2017/10/12 5:40 サーバ運営・管理
この手のツールには、zabbix や Nagios などあるのですが、どちらかといえば大規模向けであり、実際は専用の監視サーバを用意しないと使い物にならない代物で、中小規模には不向き感が強い。

筆者は munin 1.2 の頃から使ってはいますが、アップデート作業の負担が大きい感があり、久々に重い腰を上げて対応してみたというところです。

まだ蓄積を始めたばかり(以前の監視データは思い切って削除・・・)なので、観るべきデータはスカスカですが。。。こんな感じで各種情報がグラフの形で得られます。
20130930_1.png

全体の感じはこんな感じ。目の前のディスプレイはまだワイドタイプではないので、横が切れています。
20130930_2.png

というか、最近はワイドタイプディスプレイ前提のWebアプリケーションやWebサイトが当たり前になってきたのです・・・あぁ。。orz

今回から、FreeBSD の Ports にて構築することにしました。
/usr/ports/sysutils/munin-node ・・・ 監視対象のサーバにインストール
/usr/ports/sysutils/munin-master ・・ 監視を行うサーバにインストール

監視を行うサーバには、当然のことながら Apache などの Web サーバが稼動していなければなりません。munin は、監視を行うサーバにて、監視対象のサーバから独自プロトコルで情報を取得し、統計情報の蓄積と HTML・グラフ生成を行うような仕組みになっています。

詳しい構築方法は、各所で紹介されているのでとりあえずそちらに任せるとして、
忘れがちなのは、監視対象のサーバにて、具体的な監視対象を設定する操作。

FreeBSD にて munin-node をインストールすると、/usr/local/etc/munin 配下に設定ファイルが作成されています。ここの munin-node.conf を適宜変更するのですが、これだけでは駄目で、 /usr/local/etc/munin/plugins 配下に具体的な監視対象をシンボリックリンクの形で設定する必要があります。

まず、/usr/local/etc/munin/plugins にディレクトリを移動しておいて、
rootユーザ にて、
munin-node-configure --suggest
を実行。そうすると、監視対象サーバにおいて、実際に監視対象にできる内容などが表示されます。
Plugin                     | Used | Suggestions
------                     | ---- | -----------
amavis                     | no   | no
apache_accesses            | no   | yes
apache_processes           | no   | yes
apache_volume              | no   | yes
利用可能はものは、Suggestions のところに yes が表示されます。
ここで、
munin-node-configure --shell
とすると、設定するための unix コマンドが表示されます。
上記の例とは合いませんが、こんな感じ:
root# munin-node-configure --shell
ln -s '/usr/local/share/munin/plugins/if_' '/usr/local/etc/munin/plugins/if_usbus'
ln -s '/usr/local/share/munin/plugins/if_errcoll_' '/usr/local/etc/munin/plugins/if_errcoll_usbus'
ln -s '/usr/local/share/munin/plugins/munin_stats' '/usr/local/etc/munin/plugins/munin_stats'
この部分をカレントディレクトリ(/usr/local/etc/munin/plugins) にて、コマンドラインにて実行すれば設定完了。
このあと、監視対象サーバをリブートすれば設定完了。
以前のバージョンより動作も軽いです。