2007/01/29(月)FreeBSD 6.2R アップグレードの注意点 ― DNS

2017/10/11 9:29 サーバ運営・管理
順次 FreeBSD 5.5R/6.1R から 6.2R へのアップグレードを進めています。
現在3分の1のサーバについてアップグレード完了しています。

FreeBSD 6.2R は BIND 9.3.3 がベースシステムとして組み込まれています。
5台稼動させている内外の DNS で、うち3台の作業を終えましたが、致命的な被害になるかもと思われる点が1つ・・・

/var/named/etc/namedb/named.conf は上書きされるらしい.....
このファイルが上書きされると、アップグレード前の DNS設定が事実上クリーンアップされてしまいます。

FreeBSD 6.0R → 6.1R の時はこのようなことは無かったように記憶しているので、要注意というところでしょうか。
設定ファイル自体は、 BIND 9.3.2 で使用していたものがそのまま使えます。
当方ではこれに気づかず、プライマリDNSの設定内容復旧に2時間ほどかかりましたorz

2007/01/10(水)spam メール対策

2017/10/11 9:33 サーバ運営・管理
昨日・今日と spam メール対策に追われていました orz 
某所から、「あんたのとこのWebサーバから spam メールが発信されてると報告受けたから至急(撲滅の)対処するよーに」と業務命令が下ったからです。
一時はどうして良いものか見当がつかず、原因追及に雲を掴むような雰囲気が....

結局、左記のメールフォームが悪用されていたのでした。1999年頃に自作した CGIです。
これは、実際に悪用されていたメールフォーム。これが spam 発信の拠点になってしまう訳です。
直接このメールフォームから spam を発信しているわけでなく、HTTP プロトコルを直接操作して,本来であればこのメールフォームから起動される CGI を直接アクセスしているのだと思います。

親切機能で、誰もが閲覧できる部分にメールフォームを安易に設置するのは危険だという訳です。
某所のテクニカルサポートに聞いてみたら、この手の spam 発信は常套手段の一つのようです。なので、Webサイトを運営している全ての善良な運営者は、spam 発信基地にならないように意識を高めていか ないといけません。
ですが、全てのメールフォームが危険という訳ではありません。

左記のメールフォームのように入力項目が複数あるものが危険度が高いです。
入力項目が本文しかないようなものは、spam 発信の道具にはされますが、大量発信の道具にはなりにくいです。
#但し、集中攻撃を受ける可能性がある

電子メールは、最初の空行1行にてメールヘッダ部分と本文部分に区別され、メールヘッダが実際の配送記録や制御に使われます。
結果的にメールフォームから、メールヘッダに情報を埋め込む仕組みが備わっているものが危険です。
今回は、左記の「題名」の部分に、メールヘッダを埋め込まれたために、spam 発信の拠点になってしまった、
という状態でした。
今日(1/10) の AM 3:30頃にこのメールフォームは機能しないようにしました。


上記の例の場合、
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From: フォームで入力したメールアドレス
Subject: フォームで入力した題名

以下本文
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と電子メールデータを作成してメール送信処理していたため、Subject の部分にメールヘッダを埋め込めば
自由自在の場所に送ることが出来てしまいます。これが脆弱性だった訳です。
これは、
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From: CGI 固定のメールアドレス
Subject: CGI 固定の題名

以下本文
メールアドレス:フォームで入力したメールアドレス
題名:フォームで入力した題名
本文の続き
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のようにCGI の電子メールデータ生成処理をすることで、spam メール拠点になることが防止できた訳です。
つまり、メールヘッダ部分にフォームデータの内容をそのまま差し込まない が鉄則になります。
現在お使いのメールフォームがそのような脆弱性を有しているか否かは、CGI を見ないと判りません。
メールフォームCGI の作者に聞くか、実際に実験して確認するかしてみる事をお願いします。