2020/03/01(日)XBee のプログラマブルモジュールとノーマルタイプの違い《お勧めは「ノーマルタイプ」!!》

依頼元などは公表出来ませんが、
昨年からこの無線通信モジュールを使用するシステム開発に関わっています。
実際に関わってみると、何と言っても「これほど判りずらいモジュールはない!!」という印象が強いです。
日本語による情報が殆ど無い、説明書通りの挙動をしない、情報が古い、という現状も判りずらさを助長しています。
更に、名前の紛らわしさが判りずらさを更に助長しています。
XBee (「じぐびいぃ」と発音する模様)は、この無線モジュールの商標だが、ZigBee はXBee が採用している通信規格。発音が日本人に言わせると全く同じ。

更に XBee と書いて別の読み方をする日本メーカの小型乗用車なんかもあって、調べる際に結構な割合で検索結果に混同してきます。

そもそも、ノーマル版とPro版が先ず最初にあり、これは無線通信の電波の強さの違いのようです。
Pro 版の方が高出力で通信距離を稼げます。
要するに、「Pro版」はプログラマブルモジュールのことではなく、「高出力版」ということのようです。

次に、ノーマル版とプログラマブルモジュール版があります。
プログラマブルモジュールは、機能的にはMicrochip社のPIC16FシリーズとPIC18Fシリーズの中間的な機能を有するマイコンが内蔵され、こういうのに欲張りな当方は「値段が殆ど同じなら、プログラマブルモジュールを使う」という選択肢が自然と行くのですが、これは駄目です。全くお勧めできません。とても苦労する羽目になります。

先駆者諸氏のブログ等を拝見すると、当方と同じような思考で結果的に使用を断念してしまったり、間違って購入して苦労しているのを散見します。
両者はよくよく見ないと区別できないのもこの状況を助長しています。

ここで、「ノーマルタイプ」と「プログラマブルモジュール」を並べた様子です。
20200301_1.jpg


全く『違い』が判りませんね。実は、裏面を見ると辛うじて判ります:
20200301_2.jpg


型番の最後が
「003」になっているのが「プログラマブルモジュールなXBee」、
「004」になっているのが「ノーマルタイプの XBee」なのです。(赤枠で囲った部分)

こういうのは、表に大きな文字で型番を印刷するとか、色を変えるとかして区別できるようにするべきだと個人的には思います。

蛇足ですが、プログラマブルモジュールに内蔵しているマイコンは、Freescale社の MC9508QE32CFT という型番のマイコンのようです。
実は、XBee プログラマブルモジュール用のSDK(プログラム開発ツール)が無償提供されてはいるのですが、
全く使えないのです。どうもCコンパイラが吐き出す命令コードがおかしい。
サブルーチンの前後で引数が突然変わるんです。
何か回避できるトリックがあるのでしょうが、そういうのも見当たらず、一般人には使い物にならない。
これは想定外の大きな誤算でした。

どうりで XBee プログラマブルモジュールの応用事例が殆ど皆無なわけです。
メーカの方でもそういうのは判っていると思うのですが・・・ 現状は何も対策無しです。
なので、プログラマブルモジュールの XBee は、現状ではお勧めできないわけです。
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