2014/12/08(月)Raspberry Pi model B+ をDNSサーバにしてみる

2017/10/12 17:53 サーバ運営・管理
取引先から試供用として預かっている Raspberry Pi model B+ 。
「返せ」と言われれば返却しなければなりませんが、同じものを買って返すということで。。
20141208_1.jpg

こういう代物は正直なところ、業務で扱わない限り関わることはまずありませんが、今回はたまたまですね。
確かに色々できるのですが、自立的に最初から何もできるわけではなく、このボード用のOSとアプリケーションを人手でインストールする必要があるため、取引先の業態ではコスト的・生産性的に合わないかなというと ころです。

このボードでは Debian 系の Linux OSである、RASPBIAN をインストールするのが確実。
こちらから、ダウンロードできます。→ http://www.raspberrypi.org/downloads/

提起サイトには掲載されていない FreeBSD10 なんかも FreeBSD本家サイトでは提供しているのですが、model B 用であり、model B+ には今のところ対応できていません。FreeBSD11-current で動作した例も見受けられる のですが、筆者の環境では上手くいきませんでした。

このボードだけでは、本当に何もできず、別途 8GByte 以上の microSD カードと、microUSB のACアタブタ(スマホ充電用のもので可)、HDMI ケーブルとディスプレイ、USBキーボードとUSBマウスが必要になります。

microSD カードは、32GByte 以上で class10 がお勧めです。
筆者は、東芝製の 32GByte,class10 ものを採用しました。
OSをインストールする際、予め microSDカードをフォーマットするように書かれていますが、通常、その必要はありません。

また、最近は Raspberry Pi model B+ 用の専用ケースが 1000円から 1500円前後で売られてはいますが、そのカネさえままならないので、簡易的なユニットを、下記のようにこしらえました。
20141208_2.jpg

Debian 系 Linux を常用している方々であれば、すんなりと触れると思います。
筆者は FreeBSD 使いなので、面食らいましたが。。orz

試行錯誤がありましたが、本日から実用試験的にこのボードで運用開始しました。
主目的は、消費電力の低減(→ 電気代の削減)にあります。
上手くいけば 10%弱の節電が実現できるはず・・です。

2014/11/24(月)suPHP の構築 ― Ver 0.7.2 からは一筋縄でいかない

2017/10/12 17:52 サーバ運営・管理
suPHP は、PHP をunix 上の各ユーザ権限で実行させるための Apache モジュールです。
これも今までのように行かず、導入に面食らいました。
# cd /usr/local/src
# tar -xvzf suphp-0.7.2.tar.gz
# cd suphp-0.7.2
# aclocal && libtoolize --force && automake --add-missing && autoreconf
# ./configure --with-apr=/usr/local/apache2/bin/apr-1-config
# make
# make install
(configure のオプション指定は、実際にはこれでは大きく役不足です)

ポイントは 4行目。
これがないと、
cannot find install-sh, install.sh, or shtool in config "@"/config
のようなメッセージが出るだけで、何も出来ません。
aclocal,automake 等は、FreeBSD の場合、 ports の devel/autoconf 、 devel/automake をインストールすることで入手できます。

libtoolize を実行しないと、make時に Version mismatch error となってしまう模様。

〔参考〕suPHPのインストール  (がらくたネット)

2014/11/24(月)FreeBSD における mysql のアップデート手順

2017/10/12 17:50 サーバ運営・管理
筆者は、直交性が無く、事前に調べなければ 100% 失敗するかのような、感覚的に理解できない mysqlの構築オプションに、正直なところ面食らっています。
情報量が多いので何とかなっているというところでしょうか。

1)先ずは、バックアップ。 これは常識的に行う作業です。
# mysqldump -A -u user -p > dumpfile.sql

これで、全てのデータベースクラスタを SQL にてダンプ出力します。
SQL でないと、バージョンが異なるアップデートの際、データを元に戻せません。

2)FreeBSD ports にてインストール(例示は mysql 5.5 の場合)
# cd /usr/ports/databases/mysql55-server
# make BATCH=yes WITH_CHARSET=utf8 WITH_XCHARSET=all install clean
# rehash

3)データベースクラスタの設置場所をこしらえる
# mkdir /home/db/mysql
# chown -R mysql:mysql /home/db/mysql

4)設定情報の雛形をコピー
# cp /usr/local/share/mysql/my-medium.cnf /home/db/mysql/my.cnf
# chown mysql:mysql /home/db/mysql/my.cnf
# chmod 644 /home/db/mysql/my.cnf

5)サーバ起動時に自動起動するようにする
# vi /etc/rc.conf

〔/etc/rc.conf に下記を追記〕
mysql_enable="YES"
mysql_dbdir="/home/db/mysql"

6)mysql の設定
# vi /home/db/mysql/my.cnf

〔/home/db/mysql/my.cnf の [mysqld]セクションに追記〕
skip-character-set-client-handshake
character-set-server = utf8
datadir = /home/db/mysql

〔/home/db/mysql/my.cnf の [client]セクションに追記〕
default-character-set = utf8

7)mysql サーバを起動
# /usr/local/etc/rc.d/mysql-server start
Starting mysql.


8)データベースの初期設定
# mysql -u root
mysql> SET PASSWORD FOR root@localhost=password('mysql_root_pass');
(mysql root ユーザのパスワード設定。任意の文字列を指定。)

mysql> SELECT user,host FROM mysql.user;
+------+---------------------+
| user | host        |
+------+---------------------+
| root | 127.0.0.1      |
| root | ::1         |
|   | hoge.basekernel.jp |
| root | hoge.basekernel.jp |
|   | localhost      |
| root | localhost      |
+------+---------------------+
6 rows in set (0.00 sec)

#上から3つめと上から5つ目は、空ユーザで、誰でもログインできてしまうため、削除。
mysql> DELETE FROM mysql.user WHERE user='';
mysql> SHOW DATABASES;
+--------------------+
| Database      |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql       |
| test        |
+--------------------+
3 rows in set (0.00 sec)

#データベース test を削除。
mysql> DROP DATABASE test;
mysql> EXIT;
Bye.

9)リストア
# mysql -u user -p < dumpfile.sql
Enter password: mysql_root_pass
(パスワードを入力)

#以下は任意
mysql> CREATE DATABASE db_name;
mysql> GRANT ALTER,CREATE,DELETE,DROP,INSERT,LOCK TABLES,SELECT,UPDATE ON db_name.* TO user_name@localhost IDENTIFIED BY 'user_pass';
mysql> EXIT;
Bye.

○ ログイン
# mysql -u root -p
Enter password: mysql_root_pass
(パスワードを入力)

○ バージョン表示
# mysql --version
mysql Ver 14.14 Distrib 5.5.40, for FreeBSD9.3 (i386) using 6.3

○ ユーザ削除
mysql> REVOKE ALL PRIVILEGES, GRANT OPTION FROM 'user_name'@'localhost';
mysql> DELETE FROM mysql.user WHERE user='user_name' and host='localhost';

〔参考〕FreeBSD サーバ構築マニュアル MySQL5 インストール
 freebsd.server-manual.com
〔参考〕FreeBSD 9.1-RELEASEにMySQL 5.5をインストール
 クソゲ~製作所

2014/11/23(日)FreeBSD における PHP 5.5.x の mysql サポート

2017/10/12 17:48 サーバ運営・管理
FreeBSD 9.3 にて、mysql 5.5.40 Server を Ports にて導入し、
PHP 5.5系にて mysql アクセスのサポートをしようと構築をかけると、
構築の最終段階(本当に構築の最終工程)で、
ext/mysqlnd/.libs/mysqlnd_ps_codec.o: In function `ps_fetch_float':
ext/mysqlnd/mysqlnd_ps_codec.c:233: undefined reference to `__extendsfsd'
ext/mysqlnd/mysqlnd_ps_codec.c:233: undefined reference to `__extendsddf'
のようなエラーが出て構築できない現象に嵌りました。
FreeBSD 10.x系 ではこのようなエラーは出ません。
おそらく gcc コンパイラ と clang コンパイラの違いなのでしょう。

PHP 5.5 におけるmysql サポートは複雑で、先ず、
・ mysql インタフェース
・ mysqli インタフェース
・ PDO-mysql インタフェース
の3種類あります。 
このうち、最初の mysql インタフェースは古いので、利用は非推奨。
将来のバージョンでは削除されることが決まっています。

mysqli は拡張 mysql インタフェース、 PDO-mysql は Perl で言うところの DBI インタフェースみたいなものです。

今どきの PHP アプリケーションは、mysqli と PDO-mysql を使うように強い推奨がなされている状態です。
さらに、この内部モジュールは、各インタフェース専用以外に3つを統合した mysqlnd というものがあり、構築オプションによっては mysqlnd をインストールするようになっている感じです。全部で mysql サポートがモジュール4つあるらしく、何故こういう面倒なことになっているのか、利用者には理解不能です。

どうやら、configure で指定する構築オプションの組み合わせで mysqlnd を使う場合に、上記のエラーとなるようです。
今のところ、FreeBSD 9.x 以下のバージョンで PHP 5.5 を mysql 対応にする場合、 configure のオプションは、必ず以下をつけるといいです。
--with-mysql=/usr/local
--with-pdo-mysql=/usr/local
--with-mysqli=/usr/local/bin/mysql_config
--disable-mysqlnd
--with-mysql-sock=/tmp/mysql.sock
ポイントは --disable-mysqlnd でmysqlnd を外す指定です。
環境によっては mysql の unix ソケットが検出できず、この場合も mysqlnd を使うように強制されてしまうようなので、明示的に指定します。

筆者は PHP も mysql も使いません。昔からこの類の変更が多いからです。
アプリケーションの寿命が長い perl と postgreSQL を多用しており、長い目でのメンテナンス工数の面からお勧めしています。

2014/07/28(月)FreeBSD9/FreeBSD10 - オンラインマニュアルをUTF-8 で日本語化

2017/10/12 17:41 サーバ運営・管理
FreeBSD をはじめとする、Unix/Linux には、最初から英語によるオンラインマニュアルが付属しており、すぐ使えます。CUI環境でも、
% man ls
とかすると、以下のように表示されます。
20140728_1.png
しかしながら、筆者は日本人ですから、出来れば日本語で使いたいものです。
FreeBSD については、以下のところで継続的に翻訳・メンテナンスをして下さっている方がおります。→ http://www.koganemaru.co.jp/ 〔小金丸コンピュータエンジニアリングサービス〕
当方もお世話になっています。
ただ、FreeBSD 9/FreeBSD 10 で UTF-8 環境の場合、上記サイトに記されている方法では、上手く日本語マニュアルが表示できません。
自分メモとして以下に手順を残しておきます:
1)該当バージョンのマニュアルをインストール
〔FreeBSD 9.3 の場合〕
% pkg add ftp://ftp.koganemaru.co.jp/pub/jman9/ja-man-doc-9.3.20140726.txz
〔FreeBSD 10.0 の場合〕
% pkg add ftp://ftp.koganemaru.co.jp/pub/jman10/ja-man-doc-10.0.20140522.txz
2)小金丸さん作成のマニュアルは、EUC-JP コードでインストールされるため、
  これを手作業で UTF-8 に変換・保存する。]
#あらかじめ、nkf (portsカテゴリ:japanese)を インストールしておく必要があります。
〔FreeBSD 9.3/FreeBSD 10.0 共通〕
% cd /usr/share/man
% cp -r ja ja_JP.UTF-8
% find ja_JP.UTF-8 -name '*.gz' -exec gunzip '{}' ';'
% find ja_JP.UTF-8 -name '*.[0-9]' -exec nkf -Ew --overwrite '{}' ';'
% find ja_JP.UTF-8 -name '*.[0-9]' -exec gzip '{}' ';'
% nkf -Ew --overwrite ja_JP.UTF-8/whatis
3)新しい groff を、ports でインストールします。
〔FreeBSD 9.3/FreeBSD 10.0 共通〕
% cd /usr/ports/textproc/groff
(groff 1.22 では、インストールの最終段階でエラーが出るので、
 ファイル plist 内の img を含む行を、コンパイル前に削除する必要あり)
% make install
% make clean
4)/usr/bin/man を変更します。
  FreeBSD 9.0 からは、man コマンドが 伝統的な shスクリプトで構成されているようです。
〔FreeBSD 9.3/FreeBSD 10.0 共通〕
333c333
< NROFF="$NROFF -T$nroff_dev"
---
> NROFF="$NROFF -D$nroff_dev -T$nroff_dev"

936c936
< NROFF='groff -S -P-h -Wall -mtty-char -man'
---
> NROFF='/usr/local/bin/groff -S -P-h -Wall -mtty-char -man'

940c940
< TROFF='groff -S -man'
---
> TROFF='/usr/local/bin/groff -S -man'
ここで、再び、
% man ls
として、以下のように日本語になっていればインストール完了です。
20140728_2.png

(参考:http://d.hatena.ne.jp/akira_you/20120316/p1
〔FreeBSD 9.0RELASEで日本語manを使う-akira_youの私見〕)

2014/06/20(金)再度 FreeBSD10.0 で clang 環境構築検証(3) ~ mod_perl2.0.9 は Apache 2.4対応

2017/10/12 17:31 サーバ運営・管理
mod_perlは、2.0.9 から Apache 2.4 対応になるようです。
つい最近の 6/12 に Apache2.4 対応のコードが本流にまとめられたようなので、早速入手してみました。正式提供ではないので、開発元から、subversion で取得するしか入手方法がありません。
〔入手方法〕
svn checkout https://svn.apache.org/repos/asf/perl/modperl/trunk ローカルdir
問題なく、 Apache 2.4.9 に組み込まれ、動作するようです。
20140619.JPG
# Windows 対応でリリースが1年以上遅延している模様・・・

mod_perl 2.0.9-dev は、ソースコードの修正が2箇所必要です。
○1つ目
ERROR from evaluation of Apache-Reload/Makefile.PL:
Use of uninitialized value in substitution (s///) at
Apache-Test/lib/Apache/TestRun.pm line 1100.
このエラーはかなり前から出ていて、一向に対処されないのですが、
以下のようないつもの暫定対処で対応です。
(Apache-Test/lib/Apache/TestRun.pm 1100行目付近)
    while (my($k, $v) = each %args) {
+     if (defined $v) {
        $v =~ s/\|/\\|/g;
        $body .= "\n\$Apache::TestConfig::Argv{'$k'} = q|$v|;\n";
+     }
    }
(2013/09/26(木)の拙作記事 Apache 2.4.6 + mod_perl2 でも紹介済み)

○2つ目
コンパイルが順調に進んでいるかのように思えるところで、最終段階(オブジェクトファイルリンク処理)で、
/usr/local/src/mod_perl-2.0.9-dev/src/modules/perl/mod_perl.a(mod_perl.o):
In function `modperl_startup':
mod_perl.c:(.text+0xe6): undefined reference to `modperl_io_apache_init'

/usr/local/src/mod_perl-2.0.9-dev/src/modules/perl/modperl_io_apache.h:37:16:
 warning: inline function
      'modperl_io_apache_init' is not defined [-Wundefined-inline]
MP_INLINE void modperl_io_apache_init(pTHX);
               ^
mod_perl.c:252:5: note: used here
    modperl_io_apache_init(aTHX);
のようなメッセージがかなり大量に出て、エラー終了してしまいます。
これは clang 環境固有のもので、gcc 環境では出ません。

原因はやや難しい話ですが、 __inline__ 属性を与えているC言語関数の取り扱いの問題になります。
__inline__ 属性を与えた場合、 clang ではコンパイル時の最適化処理途上でその属性を適用しないと決めたときに、外部シンボルとして登録しない仕様のため、リンクすると「シンボルが見当たりません」的な不可 解なエラーになるということです。

こちらの後半のほうに簡単な説明があります → [C++11対応記念] clang/LLVMのインストールとGMPを使って円周率ベンチ。 〔ぞうさんの何でもノート〕

具体的には、__inline__ 属性を外してしまうことで対処してしまいます。
(src/modules/perl/modperl_common_util.h 22行目付近)
-  #ifdef MP_DEBUG
+  // #ifdef MP_DEBUG
   #define MP_INLINE
-  #else
-  #define MP_INLINE APR_INLINE
-  #endif
+  // #else
+  // #define MP_INLINE APR_INLINE
+  // #endif
この件は、バグ報告したほうがいいかも・・・ですね。
当方は英語がダメダメなので、他力本願で誰かお願い・・・というところですが。。

これらの対処を行ってから、コンパイルを行うことで、問題なく Apache 2.4.9 + mod_perl 2.0.9-dev 環境が構築できます。

2014/06/19(木)再度 FreeBSD10.0 で clang 環境構築検証(2)

2017/10/12 17:28 サーバ運営・管理
OpenLDAP 2.4.39 と PHP 5.5.13 の configfure スクリプトは、FreeBSD 10 上では、基本的に誤認識します。具体的には、
『共有ライブラリ .so が作成されない』
という現象になります。

原因は、FreeBSD 10.x を configure スクリプト側で FreeBSD 1.x と認識することにあります。
こちらがズバリです → FreeBSD 10-Releaseで共有ライブラリが生成されない問題 解決
PHP 5.5.13 の場合は、上記で示しているとおり、
sed -e 's/freebsd1\*/freebsd1\.\*/g' -i .bak aclocal.m4 configure /build/libtool.m4
として、FreeBSD 10.x を FreeBSD 1.x として取り違えないようにすることでこの問題はあっさり回避できます。

また、OpenLDAP 2.4.39 の場合は、
sed -e 's/freebsd1\*/freebsd1\.\*/g' -i .bak aclocal.m4 build/openldap.m4
sed -e 's/freebsd1\*/freebsd1\.\*/g' -i .bak contrib/ldapc++/aclocal.m4
とやれば、同様にこの問題は回避されます。

ですが、これは gcc 環境では、どういうわけか出たり出なかったりで、正直今までよく判っていなかったというのが真相。。orz
前回は、PHP5.5 の .so ファイルを手動で作ったし、、

PHP 5.5.13 の場合、これでも いざ configure を実行すると、

checking for DB4 major version... Header contains different version

と出て、途中で止まってしまう場合がある。

これは、FreeBSD ports にて BerkeleyDB をインストールした場合に、ディレクトリ構成が、configure スクリプトが意図していない構造であるのが原因です。
この問題を解決するために、configure スクリプトに下記の追加を行います。
(BerkeleyDB 4.8.30 を ports でインストールした場合・31,287行目付近~)
     elif test -f "$i/include/db4.8/db.h"; then
       THIS_PREFIX=$i
       THIS_INCLUDE=$i/include/db4.8/db.h
       break
+    elif test -f "$i/include/db48/db.h"; then
+      THIS_PREFIX=$i
+      THIS_INCLUDE=$i/include/db48/db.h
+      break
     elif test -f "$i/include/db4.7/db.h"; then
       THIS_PREFIX=$i
       THIS_INCLUDE=$i/include/db4.7/db.h
       break

これらの対策をコンパイル前に講じることが、現時点でのリリースバージョンでは必要です。

2014/06/18(水)再度 FreeBSD10.0 で clang 環境構築検証(1)

2017/10/12 17:27 サーバ運営・管理
以前、こんな記事こんな記事 で、clang 環境構築検証した記事をもっともらしく載せましたが、実は旧環境が温存された状態。
したがって、検証の質としては低いのです。

20140617.JPG
ということで、今度は FreeBSD 10.0 をクリーンインストールしてやってみました。
今回から、BerkeleyDB 4.8.30 をPorts から入れることにしました。

特に問題が無かった(従来と同じ手順にて構築出来る)のは
・SpamAssassin 3.4.0
・ProFTPD 1.3.5
・PostgreSQL 9.3.4

BerkeleyDB 4.8.30 を Ports からインストールしたために手順の変更が必要なのは
・Courier-Authentication Library 0.66.1
・Maildrop 2.7.1
・dovecot 2.2.13

構築環境が FreeBSD10 に対応していないため、ソースコードなどの変更が必要なのは
・OpenLDAP 2.4.39
・mod_perl 2.0.9-dev
・Apache 2.4.9
・PHP 5.5.13
・postfix 2.11.1

といった状況になりました。

FreeBSD10 にて、BerkelayDB をports からインストールした場合、そのディレクトリ構成が標準と異なりますので、Ports以外でアプリケーションをソースコードから構築する際、環境変数でその旨をコンパイラに教 え込む必要があります。

具体的には、アプリケーションのうち、ソースコードから構築する際、configure スクリプトを最初に実行させるタイプのものは、環境変数 CPPFLAGS に include ファイルパスを列挙する必要があります。こんな感じです:
setenv CPPFLAGS '-I/usr/local/include -I/usr/local/include/db48 -I/usr/include'
また、Courier-Authentication Library 0.66.1 と maildrop 2.7.1 は、環境変数 LIBS に -lssl を指定する必要があります。こんな感じ:
setenv LIBS -lssl
こうしないと、どういうわけか、SSL ライブラリがまともにリンクできず、コンパイルが見かけ上成功してように見えても実際は失敗していた、という羽目になります。

2014/02/17(月)FreeBSD 9.1/9.2 における ports/packages 管理に異変

2017/10/12 17:08 サーバ運営・管理
まだ、運用サービスに FreeBSD 10 を入れるのは多少早い感があるので、
当方管轄で FreeBSD 10 を突っ込むのは 2台だけにして、残りは FreeBSD 9.1/8.4 を従来どおり稼動させています。

ですが、ports にてアプリケーションソフトウェアの更新をしていると、
/!\ WARNING /!\
pkg_install EOL is scheduled for 2014-09-01. Please consider migrating to pkgng
http://blogs.freebsdish.org/portmgr/2014/02/03/time-to-bid-farewell-to-the-old-pkg_-tools/
If you do not want to see this message again set NO_WARNING_PKG_INSTALL_EOL=yes in your make.conf
というメッセージが時折出てくるようになりました。

要するに
・ pkg_install ユーティリティは 2014/09/01 には使えなくなる予定です。
・ だから pkgng に切り替えることを検討して欲しいです。
・ このメッセージがウザい場合は、貴方のマシンの /etc/make.conf に
  NO_WARNING_PKG_INSTALL_EOL=yes という設定を追加してください。

というメッセージです。
FreeBSD 9.1/9.2 にて pkgng に切り替えるには、
まず、
/usr/sbin/pkg
を、コマンドラインで実行し、更に、
rehash
pkg2ng
と順番にコマンドラインで実行して、管理データを変換し、最後に /etc/make.conf に
WITH_PKGNG=yes
を追加することで、使用できます。
筆者は、/etc/make.conf への設定追加を忘れて、しばし嵌りました・・orz

(引用:http://www.freebsd.org/doc/ja/books/handbook/pkgng-intro.html 〔5.5. pkgng によるバイナリ package の管理〕)