2007/08/08(水)地上ディジタルTV中継局試験電波(北海道)

2007/08/08 18:21 放送一般
北海道総合通信局の報道資料によると、
今年の10月1日から、北海道でも札幌以外の主な都市圏で地上ディジタルTV放送(大規模中継局+一部都市)が開始になります。それに先立ち、先月末から今月にかけて以下のスケジュールで試験電波が時折出されるようです。

07/30から 函館
08/02から 室蘭・渡島
08/06から 旭川
08/09から 網走
08/13から 帯広・北見
08/16から 釧路
08/20から 小樽

※ 渡島中継局・北見中継局・小樽中継局はNHKのみ(これらは分類上、重要中継局)
※ 網走局・帯広局・釧路局はTVH(テレビ東京系)を除く(これらは分類上、大規模中継局)

当ロケーションには、地上ディジタルTV放送を受信する装置は1つもありません。 送信所がよく見えるんですけどねぇ。。

2007/03/18(日)TV放送のチャンネル数は半分になる?

2007/03/18 14:43 放送一般
2003年12月1日に東京で開始した地上ディジタルTV放送。
現在のアナログなTV放送局の免許が 2011年7月24日が有効期限だったこと(らしい?)から、2011年7月24日を最後にアナログなTV放送は終了。それまでに日本国内の全ての居住地域に地上ディジタルTV放送が視聴できるようにすることが半ば強制的に既存のTV放送事業者に求められています。

2011年7月24日を以って無くなるのが、TVチャンネルの半分。
改めて無くなるであろうTVチャンネル整理するとこんな感じです:

VHF ch1 - ch3 (90MHz - 108MHz)
VHF ch4 - ch12 (170MHz - 222MHz)
UHF ch53 - ch62 (710MHz - 770MHz)
SHF ch63 - ch80 (12.08GHz - 12.2 GHz)

SHF というのは一般には馴染みが無いと思います。
これは、東京などの大都市のごく一部で難視聴対策で使われているのみです。しかも大枠の割り当てはBS放送だったりします ^^; UHF の ch53とch54 は 2006年の7月までにどう扱うか決めるということで、その資料が出てくるのを待っていたのですが、一向に出てこないので、改めて調べたら・・・・

ch53,ch54 も廃止となり、残る ch13 - ch52 の40ch分で地上ディジタルTV放送は継続されるようです。
ch63 - ch80 については明記がありませんが、難視聴対策には、光ファイバーを念頭に置いた有線通信が計画されているので、たぶん無くなるのかなと。

無くなることが決まっている ch53 - ch62 の領域は、早速携帯電話キャリアが「使わせろ」と騒いで久しいです。
確かにこの周波数帯だと、太陽の光が差し込む窓さえあれば、建物の中まで届くんです。

2007/03/05(月)最大1秒遅れのTV放送

2007/03/05 18:53 放送一般
こんな発表があったようです:
地上デジタル放送等再送信用実験局に免許 〔北海道総合通信局〕

早い話、サテライト中継局への中継回線に光ファイバーを使うということが本当に上手く出来るかどうか、また技術的課題などを探るためのものかと思うですが。。

中継先での実験には UHF-TVの ch38,ch40~ch46 を使うらしい。
確かにディジタル伝送だと画像の劣化は基本的に防ぐことができます。 しかし、中継することによって、ちょっとだけ伝達が遅れるのです。電波を光信号に変換する部分と、それを元の電波に戻す部分で遅れが発生します。

現状でも、地上ディジタルTVは約1秒遅れて映像が見えます。 毎週日曜日の昼に、TVとラジオで同時放送される「NHKのど自慢」を、TVとラジオで同時に音声を聞いてましょう。TV放送の方が1秒ほど遅れているのがはっきり判るはずです。

これは、送信元で映像を伝送データに変換する部分と、受信先で元の映像に変換する部分に時間がかかってしまうためで、且つNHKの場合は設備やTV中継回線が既に地上ディジタル放送仕様になっているためと言っていいでしょう。

地上ディジタルTVは、その通信方式などの特徴からして映像劣化が起き難い分、伝送時間を犠牲にしているといっていいでしょう。中継を重ねるほど、視聴者が映像を閲覧できるまでの時間が長くなります。
放送制作側も生放送の番組を放送する場合は、この点に注意が必要です。どこまで現場に理解されているか不明な点はあるですが・・