2019/02/03(日)〔著作権の考え方〕パクられたよ!! でも、ちょっとは大物になった証かヾ(^^;

今に始まったことではないが・・・
炎上は誰も望まないこと故、このことで該当グループを炎上させたくないので、ここで書き込みを。
パクったご本人は謝罪投稿していましたが、そこについていたコメントの7割は低レベルなもので呆れてしまいましたが。。。
かなり「ICTリテラシー」のレベルというか、
「面白ければ何でもあり!!」みたいなものと、「今回の件も含めて皆が常に考えるべき話だね」みたいなものと二極化しています。
前者が7割、後者が3割。この時点で半ばオワッテいる状態ですよ。。後者が8割以上でなければ、同じことが繰り返されるでしょう。

facebook のとあるグループ投稿にて、
無断で品位を落とすような内容に使われていたので、「(知らぬ間に)パクられてつまらないパロディに使われたのでは気分の良いものでは無い」とコメントしたところ、
投稿者ご本人は削除したとのこと。該当記事を見かけなくなったので本当に削除したのでしょう。
直接謝罪メールもメッセージも来ていないので、気分の悪さは減衰されませんね。

パクられた画像を使っている記事は、
https://www.basekernel.jp/cgi-bin/adiary/adiary.cgi/radiocpu/0407
https://www.basekernel.jp/cgi-bin/adiary/adiary.cgi/radiocpu/051

の2つ。下記画像を一部改ざんしていました。

20070311.png

絵心が無い当方が(中学生の頃の美術の成績は5段階評価で常に2か3)、当時、どうにかしてBCLという趣味の楽しさ伝えたくて、かなり大真面目に懸命に作ったのを、つまらないパロディに使われたので、「これはちょっと・・・・・・」と思うわけです。
この画像がBCLビギナーに対しての啓蒙に無断で使われたのなら、複雑な心境ですが黙認すると思います。
(実際、Youtube にアップされている鉄道ネタ動画にて、当方のWebサイトの画像が無断使用されていたりしますが、黙認ですね。。)

しかし、今回は全くそうではなかった。制作側の心境は制作側にならないと理解できない世界がありますね。

著作権って、「制作側が意図しないことに使ってもらいたくないことを主張できる権利」ですね。パクることを頭ごなしに禁止するものではないと考えています。パクるなら「パクられてくれ」と一言、照会が欲しいかな。
当然、今回のように品位を落とすようなものは認められないけどね。
何も「カネ儲けのためだけに存在するモノではない」のです。

当方も Youtube でロイヤリティフリーの楽曲を使わせてもらっていますが、「せめてクレジット表記してくれ」という条件があるものばかり。
面倒なんですが、面倒でもキチンとクレジット表記しないと制作した側のメンタルを傷つけることがある。
これは自分自身への戒めにもなります。

2018/06/13(水)現行 UNIX/Linux 系OSの IPv6 プロトコルスタックは日本人が主導して開発された

エンジニア歴がそこそこ長い人(概ね15年以上な方々)には、頭の片隅で知られている話ですが、
IPv6 が国際社会で本格的普及を見せている現状で IPv6 を最近知った方々には全く知らない話ですね。

Linux 系には 1997年には既に IPv6 の実装がありました。
ただ、「マトモに動作せず、メンテナンスも行き届かない」という始末だったそうです。

そのような中、先見性があったかどうかは不明なのですが、日本で BSD系Unix に IPv6 プロトコルスタック(IPv6通信を処理する中枢部)を組みこむというプロジェクトが始まりました。もう20年前の1998(平成10)年4月のこと。
#あぁ、当ブログ管理人が脱サラする直前だ。。あの頃は本当に毎日が嫌だった・・・(爆)

そのプロジェクト名は KAME と命名されました。WIDEプロジェクト傘下のプロジェクトです。
WIDEプロジェクトは、複数の民間企業がスポンサーになっている先端技術開発を行う日本国内の団体です。

最初に FreeBSD に実装され、その後で他のBSD系Unix (NetBSD,OpenBSD等) に移植されました。
当時の Linux 系のIPv6 プロトコルスタックや 1995年頃から世界各国で始まっていた IPv6 の開発中間成果物を参考に流用出来る部分は流用しつつ、根本部分から作り直したのだろうと推察されます。

これは大部分が日本人の手で行われたのです。
自慢の必要はありませんが、どこかの国のように「世界初」と嘘・ハッタリをかます事をせず、貢献の事実として記憶しておきたいですね。

ロゴはこれ ↓
kame.gif
 (KAME Project

IPv6環境で接続すると、こんな感じでカメが動くのだそうです。
プロジェクト名の由来は、ここで説明書くよりも、google 先生あたりに「WIDE KAME 由来」というキーワードで検索し、そこで上位に出てきたサイトの説明を見る方が面白いと思うので、是非そうしてみて下さい。

そのような動きが日本にて Unix系で始まったものですから、Linux 系は、KAME プロジェクトの成果をインポートする(反映させる)プロジェクトとして、USAGI と名付けられたプロジェクトが、同じく WIDE プロジェクトの傘下で始まりました。
2000(平成12)年10月のことです。
#Unix も Linux も同じようなものと思う方々は日本では実に多いのですが、厳格に「似て非なるもの」と思って頂きたいです。


↓ バナーはこれ  (トップページ右下隅に表示されます)
usabanner1.png
 (USAGI Project

このような経緯ですので、イソップ物語同様、USAGI は決して KAME に追いつけないわけです。
KAME Project は、2005年11月の完了宣言を以って、2006年3月に活動が終了しています。
一方で、USAGI Project は、明確な完了宣言などは無いですが、2008年12月に表向きは終了しているようです。