2005/02/18(金)ビッグバンの背景放射

2005/02/18 15:30 VHF帯以上のDX
某所で、「ビッグバン関係とんでも本」が出てきたということで(笑)
子供の頃から、カールセーガンの隠れファンで(爆)、自分がまだ小学生の頃にTV朝日系かフジ系でシリーズ放映された Cosmos を食い入るように見ていたものです。

2年くらい前、DVD が出ていることを知り、Amazonで買ってしまいました。7枚組 DVD です。
今は、ビッグバン論が主流で、このDVD では 150億年前、最近のニュースでは 137億年前と言われているようです。

ほんの20年前くらいまでは、「800億年周期で大きくなったり、小さくなったりしている」が図鑑なんかでは書いてあったような。。。

このDVD で出てきますが、とある研究者がマイクロ波(BS放送などの衛星放送に使われています)の測定装置を作って、「いざ実験」というところで、上空、地面、左右どの方向を向けても一定レベルのマイクロ波。
当時はわからかったらしいですが、後にビッグバン時の衝撃波の名残ではないかといわれています。

なぜマイクロ波なのか...
光は、 γ(ガンマ)線→X(エックス線)→紫外線→可視光線→赤外線→電波 の順番にエネルギーや振動数が小さくなっていきます。

電波は早い話、「超」がつく遠赤外線(ばき☆)。
更に電波は、 ミリ波→マイクロ波→極超短波(UHF)→超短波(VHF)→短波→中波→長波→超長波 の順にエネルギーや振動数が小さくなっていきます。
蛇足ですが、北陸や山陰で 567kHz 100kW のNHK札幌第一よりも 1440kHz 50kW の STV札幌が聞こえやすい地域が多いのは、567kHz、100kW よりも 1440kHz、50kW の方が電波としてのエネルギー絶対量が大きいからです。

#同じ送信電力、同じ距離ならば、空中線電力は概ね、周波数に比例します。

ビッグバンの時は、それこそ、γ線やX線を大放出するような閃光だったのが、長い年月でエネルギーが小さくなり、今ではマイクロ波になっていると言う訳です。 これを背景放射と言い、通信機器扱うときに、気をつけないと、故障してると勘違いするなんてこともまれにあるようです。