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2007年03月08日の記事

2007/03/08(木)電離層って何よ?

2007/03/08 15:13 コラム
我々のような日頃から遠距離受信とか、遠距離交信とかを試みている者たちには、「電離層」という言葉を知らない人は殆ど皆無に近いでしょう。
しかし、「電離層って何?」と、この道のビギナーや素人から聞かれたら、きちんと即答できるでしょうか?^^;

現代は便利な世の中で、こんな説明がすぐ出てきます
電離層 〔Wikipedia〕

しかしながら、この説明を理解できる人間が、ビギナーや素人にどれだけいるのかは、疑問です。
我々のような人間には必要充分ですが・・・

そもそも「電離」って何よ?から始まると思います。 この世の全ての物質は、分子構造の集合体であり、分子のひとつひとつは幾つかの種類の原子が組み合わさって出来ていて、水分子は、水素原子2つと酸素原子1つの組み合わせで出来ており、原子は陽子と中性子、電子で成り立っていることは、高校生以上であれば何となく知っていると思います。

さて、これらの原子に紫外線やX線(レントゲン撮影でお馴染みのやつ)、γ(ガンマ)線などの光が当たると、不思議なことに、一部または全ての電子が浴びた光のエネルギーの影響で、その原子の元を強制的に電子が引き離されてしまう現象がおきます。これが「電離」。
目には見えませんので、想像してもらうしかありません :-)

Prazma

地球の上空 80km - 500km 付近で、この現象が起きている層が複数存在し、それらを「電離層」と言います。
「電離」は太陽からの光が当たっていないと起きない現象です。 太陽の光が当たっていると、強制的に引き離された電子の数が必然的に多くなります。単位容積あたりの電離で引き離された電子の数を「電子密度」といいますが、昼間は「電離」が発生し続けるので、電子密度がどんどん高くなっていきます。

従って、太陽の光が当たっていない夜間は、電離された原子は徐々に元の状態に戻ります。そのため、電子密度は低くなります。 この電子密度は、電波の伝わり方に大きな影響を与えます。

※このネタはここで終わると中途半端なので明日に続きます ^^;;