2016/03/16(水)どんなに音量上げても音が小さい・・・ ~ そんなときは「ラウドネス等化」

2016/03/16 16:37 コラム
意外にも効果があるので、技術屋的解説を試みつつ、、
最近、特にYoutube 等で動画を見ているとどんなに音量を上げても「音が小さい」という動画が時折あります。
これは歳食って耳が遠くなったのではなく(そういう場合も有り得るが)、昨今のオーディオアンプが正直なだけです。
この図は、一般的な人間の聴覚曲線を示しており、「ラウドネス等曲線」と言われており、国際標準規格 ISO226-2003 で「このデータを前提に音響機器作ってね」という指針になっています。
人間の聴覚感度は音の高さで大きく異なっています。

音圧は現在では 20μPa(マイクロパスカル) を基準としたデシベル値で表記されるようになっております。
Pa(パスカル)というのは、圧力の単位であり、天気予報の時なんかのhPa(ヘクトパスカル) はお馴染みの方々も多いでしょう。

音圧を示すもうひとつの単位に「ホン」があります。
これは 1000Hzの時の音圧を基準に聴覚補正したもので、
1000Hz の音圧(dB) と聴覚音圧(ホン) は同じ値になります。
1000Hz の音圧40dBは40ホン、1000Hzの音圧80dB は80ホンといった具合ですが、200Hz の40ホンは、50dBの音圧、200Hz の80ホンは 85dB の音圧というふうになります。
つまり、同じ大きさの音に感じるためには、1000Hz の時よりも大きな音圧でないと人間の耳には「同じ大きさには聴こえない」というわけです。

ちなみに0ホンは「可聴限界(threshold)」と言われており、これより小さい音圧は人間の耳には聞こえないとされています。
上記の図でわかるように 1000Hz より低い音は同じ音圧だと人間の耳には小さく聞こえます。
これが、「どんなに音量上げても音が小さい」原因です。

これを補正するのを「ラウドネス等化」と言います。
Windows10 には標準でこの機能があるので、設定方法を紹介しておきます。

1) 画面右下のタスクバーから、下記で示すスピーカのアイコンを右クリックした後、再生デバイス(P) をクリック。


2)下記を参照に「ラウドネス等化」を有効にする。
#蛇足ですが「スピーカフィル」は、2ch ステレオを 4ch ステレオで聴くためのオプションです。



2016/03/08(火)インターネットラジオ - SHOUTCast

2016/03/08 19:15 インターネット
いわゆるストリーミングラジオとしては結構古い形式なんですが、
おそらく仕様が公開されているものとしては最も普及していると思います。

筆者のところでは、これの事業にほんの少しだけ関わっています。


提起のサイト (https://www.shoutcast.com/) では、数万のいわゆる「ネットラジオ局」のリストがあり、無償で聴取できます。
聴取するためには、SHOUTcast に対応したソフトウェアが必要ですが、手っ取り早いのはWindows であれば WINAMP ですね。
GOMPlayer なんかも使えるかもしれませんが、WINAMP で間に合っているので、試したことがありません。
Unix/Linux 上だと、幾つかあります。

聴取カテゴリ別にラジオ局が分類されています。筆者は聴取カテゴリとして、 Electronic → Trance が多いですね。

インターネットラジオの大きな不満点はやはり、「いつでもどこでも」というわけには行かないところ。
いくらスマートフォンで聴けると言っても「通信量制限」がある。屋外でフリーアクセスの WiFi でも探すのかな?
筆者の場合、中距離・長距離移動しながら聴取というパターンが外出の場合殆どなので、通信量制限以前に全く話にならない。
「珍局受信」という楽しみも殆どありません。

SHOUTcast のラジオ局一覧をよく見ると、外国、特に欧州ではFM局の補完的な使われ方をしているようです。
欧州のFM局と同じプログラムを聴取できたります。
これは日本では、電気通信事業法や放送法の法規制に引っかかって、NHK以外の既存民放局は同じことができません。
Radiko や「らじる・らじる」は、接続要求元が日本国内の何処かまで判定して、サービスしているのです。

最近、中波放送している局でFMラジオで補完中継(正確には 昔のTV放送 1ch - 3chの周波数帯)する放送局が増えてきました。北海道では、札幌にFMラジオ補完中継の周波数割り当てだけはありますが、補完中継局を設置する動きはまだ無いようです。Radiko で聴取はできます。

個人的には Radiko よりも補完中継局のほうが求める需要かな。 移動中にネットラジオは案外不便。
札幌の街中でも中波放送が局所的に聴取しずらいところが急速に増えている感じです。

2016/01/11(月)海水温が高い・・・

2016/01/11 20:19 気候の話題
今のところ、北海道の多くの地区で平年よりも積雪が少ない地域が多い状態になっています。
正確には、平均すると積雪は少な目だが、局地的に積雪が多いところと少ないところの差が極端といったほうがいいかもしれません。

気候の変動は海水温も関係しているのでちょっと見てみたら・・・


特に北海道の釧路沖から八戸にかけての太平洋海域の海水温がえらく高い。
平年比+5℃くらいはありそうな勢い。
これだけ海水温高い状態が春まで続いちゃったりすると、釧路沖でクロマグロが捕獲出来てしまうかもしれんですね。はい。

北海道日本海沿岸も高めです。平年比+1℃~+2℃くらい。

この時期のオホーツク海は流氷が来るくらいなので、海水温はこの程度です。周囲の海域と比較しても冷たいわけです。
紋別沖に向かっている+1℃以下の出っ張りは冬に明瞭に出現するというオホーツク海を反時計回りに周回する海流が作り出しているもので、「東サハリン海流」と呼ばれているそうです。この海流が地球上で最も低緯度に流氷を運んできます。
#オホーツク海の海水温は、2月に向けてさらに低下します。

本題ですが、日本海側の海水温が高いと、それだけドカ雪になる確率が高くなるはずです。
それは海水温が高いほうが雪雲が発達しやすいため。

ところが実際はそう単純ではないようで、どうやらシベリア寒気の季節風のほうが弱いのかな、というふうに考えざるをえません。実際、北極圏付近の寒気団の生成規模はいつもより小さめで、北半球で最も冷たい寒気は現在北海道からサハリン付近にある状態で、ここで自滅する感じです。(→  HBC〔北海道放送〕提供の専門天気図参照)
雪雲ができても規模が小さいので局地的な降雪やにわか雪で終わるパターンが今シーズンは多い。

札幌付近よりも留萌や羽幌、幌加内などへの降雪が多いのは、西風が吹く日が多いのも影響している模様です。
この時期、いつも台風のように発達しながらアリューシャン列島に向かっていく低気圧がいつもより少し南寄りを通過することが多いせいでしょうか。
北海道におけるエルニーニョ現象の影響は暖冬よりも冷夏と夏の大雨に遭遇しやすい(体感的に)ものですが、この冬の寒気のヘタレぶりはエルニーニョ現象の影響なのでしょうかね。

2015/12/27(日)灯油が安い! 10数年ぶり??

2015/12/27 04:46 コラム
昨夜の近所のセルフ給油スタンドにて。
北海道では1リットルあたりでの価格表示が普通で、必ずしも1斗単位で買うわけではない故、そのほうがわかりやすかったりしますが、1リットル当たりで50円切ったってのは、ちょっと原油安を実感できます。
ちなみに先週は ¥55.8/1リットル でした。

このセルフ給油スタンドでは、¥48.8/1リットル。
本州の人にも価格わかりやすいように1斗(18リットル)買ってみました。
配達は(1リットルあたり価格で)10円から15円高めだと思いますが、それでも昨年の今頃を考えれば、かなり経済的に楽です。



2015/12/16(水)12月中旬なのに・・・

2015/12/16 16:32 気候の話題
昨日夕方の状況。
11月24日の積雪40cm超えのドカ雪は記憶に新しいところですが、
この時期の札幌としては積雪が極めて少ない状態。公式観測地点では、本日朝8時の時点から積雪0cm。
ですが、明日には久々に積雪となるらしいです。


2015/11/18(水)カントリーサインのデザイン変更 数題

2015/11/18 05:34 北海道の話題
12~13年ほど前、筆者は北海道中を巡りまわり、カントリーサイン(市町村の境界を示す案内標識)や道の駅、国道の起点・終点の撮影などを行っていました。
現地に行かないと撮影できないものだし、アホな趣味ではありますが、これを通して北海道の地域差みたいなのを改めて実感したものです。
道も覚えて、主な場所に行くための地図帳が殆ど不要になりました。orz

そうして手間暇かけて撮り溜めた画像データを 2012年12月に全部誤って消してしまい、その後1年くらいショックを引きずっていました。。ごく一部回復できたものもありましたが、基本的に全て撮り直し。。
12~13年前のようにガソリン代などの自由が利かず、時間もなくて身軽に動けないのですが、少しずつやっています。

ここ2~3年でデザインが変わったのを確認したカントリーサインをピックアップしてみました。(※筆者が把握しているもの)
左側が変更前、右側が変更後(現在のもの)です。

     

この他に、恵庭市、当麻町、上砂川町が変更されているのを把握済みですが、まだ撮影していません。
筆者が把握していないものもありそうです。情報提供は歓迎します。

2015/10/25(日)寒冷前線通過・札幌で初雪

2015/10/25 05:45 気候の話題
積雪状態にはなっていませんが、午前0時すぎにちょっとだけ霰(あられ)のような雪が降りました。
風が強いです。
まだ辺りが暗いので撮影もできませんが。。

今回の低気圧は、この時期としては強い寒気を持ち込んでいるので、寒冷前線通過の様子が気温変化に明瞭に出ています。
1時間で気温が5℃低下しています。



この時間帯の天気図(気象庁発表)です。




高層天気図など見る限り、寒気のピークは今夜で、明日午後には寒気が抜ける予想になっています。

2015/10/24(土)ササラ電車試運転?

2015/10/24 18:18 北海道の話題
たまたま所要で出かけた帰りに見かけたのですが・・・ (10/24 15:00頃)
今夜から明日にかけて「雪が降る」と脅されているので、その準備作業の一環でしょうかね。
ご存じ無い方のために一言で申し上げると、路面電車の除雪車です。

ちなみに札幌の路面電車のループ化ですが、線路敷設と架線敷設はすでに終わっていて、
現在のところ、信号設備の工事が行われているようです。あー・・・(謎)