2014/10/24(金)衛星通信で使う周波数バンドの名称(1) 〔IEEEによる定義〕

2014/10/24 22:30 BCL(衛星放送)
衛星通信関係の資料などで時々見かけるのですが、個人的にもうろ覚えなので、個人メモ的な整理を・・
灰色部分は、旧名称。今はたぶん使われません。
また、周波数はあまり厳格な区分はされていない感じがします。
何故このようなバンド呼称なのかは、筆者はよくわかりません。正直なところ判りにくいですね。
ちなみに日本の衛星放送(BS/CS)は、Kuバンドと呼ばれる周波数帯で実施されています。

名称
(バンド)
周波数 主な用途
200MHz 以下 地上波放送・遠距離放送/通信・軍事通信・業務通信・アマチュア無線
200MHz - 250MHz 地上波放送
250MHz - 500MHz 移動体通信・コードレス電話・特定小電力無線・アマチュア無線
1.0GHz - 2.0GHz テレビ放送・携帯電話・衛星電話・アマチュア無線
2.0GHz - 4.0GHz 固定無線局・移動体通信・ディジタル衛星放送・電子レンジ・アマチュア無線
4.0GHz - 8.0GHz 通信衛星・固定無線局・無線アクセス・気象レーダ
8.0GHz - 12GHz 軍事通信・気象衛星・地球観測衛星・捜索用レーダ・気象レーダ
Ku 12GHz - 18GHz 衛星テレビ放送・通信衛星
18GHz - 26GHz 通信衛星
Ka 26GHz - 40GHz 通信衛星
40GHz - 75GHz 各種レーダ・通信衛星
75GHz - 110GHz 電波天文
Mm 110GHz - 300GHz  

2014/10/21(火)ロシアの声、衛星放送で日本語放送が行われているが・・・

2014/10/21 19:53 BCL(衛星放送)
ロシアの声日本語ページの情報を参照すると、東経90°上の Yamal 300K という通信衛星から、3675MHz にて送信されていようようです。いわゆるCバンドと呼ばれる周波数帯でしょうか。
カバーエリアが出ている図を探しましたが、これしか見当たりません。

電界強度を示していると思って差し支えないですが、
図中で 45dBW という値は、最小でも60cm のパラボラアンテナが推奨される、というふうになります。
見た目、日本はエリア外のように感じますが、これは衛星の使用用途が、ロシア国内向けのTV・ラジオ放送がメインだからです。大きなサイズのパラボラアンテナさえ用意すれば、おそらく、オーストラリアでも受信は可能です。

稚内では 60cmサイズで済むでしょうが、低緯度ほど衛星の電波は弱いため、沖縄ではたぶん 90cm サイズ程度が必要になるでしょう。
それだけではありません。パラボラアンテナを衛星のほうに正確に向ける必要があります。
これは傾き(仰角)と方角の両方を合わせこまないといけません。
BS・CSアンテナの調整をしたことがある方は身に染みて感じていると思いますが、この調整はかなりシビアです。
ちょっとでもずれると受信できません。
通常は、パラボラアンテナ用のローテータなどを使い、自動的に合わせ込むような装置を使いますが、一般的とは言えませんね。

また、ロシアのディジタル放送形式であるDVB-S 形式のため、それにあわせた受信設備が必要です。
これらのことを考慮すると、受信設備を整えられる環境にある人は、元のロシアの声リスナーから見て限りなく0%に近いでしょう。やはり、中波・短波放送の復活が願われるところです。

2014/10/20(月)三菱東京UFJ銀行詐称メール

2014/10/20 18:23 未分類
今年の9月上旬頃から、当方にも時々来るようになっています。
当方は、この銀行とは全く取引などは無いのですが、お客様でなくても詐称メールが来るというわけです。
当の三菱東京UFJ銀行は、以下のように注意喚起をしています。



日頃、この銀行を使ってネット・バンキングをしていたら、簡単に騙されるかもしれませんね。
今日もメールが来ました。



文面が異なるものもあります。
まぁ、差出人のアドレスが明らかに変なので、詐称であることはわかります。



こういう間抜けな詐称メールもあります。
当方はau のユーザではありません(どうでもいい蛇足ですが、元々KDDI のユーザでもなければ、ソフトバンクは、ホワイトプランの胡散臭さに参り、2年前に解約しました)。
日本に本拠を置く銀行が、韓国からこのような電子メールを送信されたら、益々信用しないです(笑)。



皆様も、くれぐれもお気をつけ下さい。

2014/09/20(土)年内には TVh が宗谷地方でも視聴可能になる見込み

2014/09/20 04:16 放送一般
久々の記事が、またまたTVh 絡みなんですが・・・orz
8月25日付けで、興部中継局と宗谷地方の主たる中継局への予備免許が交付されたようですね。
北海道総合通信局や地元自治体の広報によるとこうなっています:

中継局名 送信ch 出力 試験送信
開始(予定)
運用開始予定
知駒 38ch 100W 2014/08/29 2014年10月
興部 26ch 0.3W 2014/09/16 2014年10月
船泊 26ch 0.3W (2014年11月) 2014年12月
稚内 33ch 20W 2014/10/01 2014年11月
枝幸 44ch 5W (2014年10月) 2014年11月

知駒中継局は 8/29 に試験電波が既に出ています。
(猿払村のWebサイト http://www.vill.sarufutsu.hokkaido.jp/hotnews/detail/00001616.html )より
興部中継局は 9/16 に試験電波送信を開始したようです。
(興部町のWebサイト http://www.town.okoppe.lg.jp/cms/section/soumu/npk8cg0000001g21-att/npk8cg0000001hlu.pdf
(西興部村のWebサイトhttp://www.vill.nishiokoppe.hokkaido.jp/section/it-mu/ncn/feeuub00000ddhau.html ) より
予定通りであれば、既に視聴可能になっていると思いますが、現地周辺の方々、どうでしょうか。
来月は、稚内と北見枝幸でも運用開始に向けた試験電波が受信しだすと思います。
西興部村は、興部中継局の開局次第、1ヶ月程度でケーブルTVにて視聴可能になるようです。

あと、前記事のコメントにもありましたが、根室地区も来年末目処にTVh の視聴が可能になる見込みが出てきました。
開局が 1989年(平成元年)ですから、全道に拡大するのに26年かかったことになりそうです。

以後、TVh 関係のコメントはこの記事へお願いします。

※ 2014/10/13 追記:稚内局の試験電波が 10月1日より出ています。(北海道総合通信局より)

2014/04/11(金)ロシアの声、短波放送も休止か?

2014/04/11 02:46 BCL(短波)
ロシアネタが続きますが・・

ネタ元は某所のメーリングリストです。
どうやら、4月に入ってから、ロシアの短波放送が全て停止している模様です。
3/30 からの A14 スケジュール切り替え当日は当方でも 21800kHz だけ確認していました。

ロシアの声日本語放送は 21:00 JST から 5965kHz と 7235kHz にて、イルクーツク送信で放送スケジュール自体は組まれていたようなのですが、全く聴取できていません。

この状況を踏まえ、直接、ロシアの声の技術責任者に問い合わせた方がおり、現状を簡単に整理すると、

・4/1 から、放送衛星を使ったものになっている(日本でこの環境での受信は不可なリスナーが殆どと思われる)
・日本語放送を継続すること自体は決定している
・日本の環境では、放送衛星を使った受信が出来ないことを、ロシアの当局が判っていない
・更にロシア政府の通信省と調整が終わっておらず、実際には日本向けには流れていない
・インターネット放送だけはされている模様
・日本の現状を理解したので、上層部門に説明する

とのことでした。

中波放送が無くなり、短波放送も無くなるのでは、「いつでもどこでも気軽に」というわけにはいかないですね。
パソコンなどの前で聴く、カネのかかるスマートフォンでの聴取、やっぱり不便なので、復活して欲しいですね。

「時代の変化」で済む話とは思えません。
短波放送(出来れば中波も)継続要望を、ロシアの声の日本語課(日本語班?)に送りましょう。
vostok@ruvr.ru で日本語で送れます。

2014/04/01(火)ロシアのインターネット放送

個人的には「いつでも」「どこでも」とはいかない、このインターネット放送という環境に合わず、結果的に全く好みではないですが・・・

Mayak(旧M2) や R.Yunost(旧M3) は中波で聴くことが困難となり、R.Rossii(旧M1)もいつまで中波で聴取できるのか不透明な状況ですが、インターネット放送で聴取は可能というわけです。

日本のように電気通信事業法による「役務範囲」の規制がないので、越境放送として聴取できます。

R.Rossii  Website: http://www.radiorus.ru/ Listen : 左下の電源ボタンのようなものをクリック。
R.Mayak  Website: http://www.radiomayak.ru/  Listen:  ’Слушать' と書かれているアイコンをクリック。 'Смотреть' と書かれているアイコンクリックで、スタジオのライブ動画が音声と一緒にストリーミングされる。
R.Yunost Website: http://www.radiounost.ru/ Listen: 左記サイトにアクセスすると自動的に流れてくる。

こちらの環境における遅延は、時報から推測する限り、どのサイトも平均5~6秒程度です。

Wikipedia で R.Yunost の項目を見ると、長波(LW)・中波(MW)・FMバンドで放送しているようなことが書かれていますが、長波と中波の放送はたぶん、軒並み廃止されている(というか、FM帯に移行している模様)のではないか、と思われます。

モスクワでは 68.84MHz で聴取できるようですが、いくらEスポが発生しても聴取不能でしょうね。。

R.Mayak は、30分毎に例のISが聴取できます。

2014/03/31(月)TVh(テレビ北海道) のサービスエリア整備状況 [2014/03/31 現在]

2014/03/31 22:39 放送一般
久々に更新してみました。 今までの経緯は

TVh(テレビ北海道)の中継局設置状況 (2012/09/12)
TVH 道東進出開始 (2011/12/09)
テレビ北海道(TVh) のサービスエリア拡大(2011年8月以降)  (2011/01/24)
民放TV~テレビ北海道(TVh)のサービスエリア (2005/02/03)

を参照ください。
宗谷地方と根室地方を除き、大半の地域で視聴が可能になってきました。
宗谷地方は知駒中継局が当該地域の基幹中継局になっているようで、この中継局の整備待ち、
根室地方は恐らく中標津中継局の整備待ち、というところでしょうか。

状況を把握している方は引き続き、情報提供をよろしくおねがいします。
憶測や「誰から言っていたという伝聞」ではなく、きちんとウラをとったものを希望しています。
各位、宜しくお願いいたします。

※追記(お願い)
 TVh 視聴エリア関連のコメントは、以後、この記事へお願いします。


2014/03/26(水)A14スケジュール(2014/03/30 ~) の日本語放送

2014/03/26 22:50 BCL(短波)
毎年恒例の周波数変更の季節になりました。
今年は 3/30 より夏スケジュールになります。日本語放送のみを知り得た範囲で、簡単にまとめてみました。

情報参照元:  http://hfcc.org/data/ 
記載時刻はJST
 5965kHz ロシアの声    21:00-23:00
 6155kHz KBSワールド   17:00-19:00
 7215kHz 中国国際放送   22:00-23:00
 7220kHz 中国国際放送   23:00-24:00
 7235kHz ロシアの声    21:00-23:00
 7275kHz KBSワールド   16:00-18:00
 7325kHz 中国国際放送   19:00-23:00
 7395kHz 中国国際放送   23:00-24:00
 7430kHz 中国国際放送   23:00-24:00
 9390kHz ラジオタイランド 22:00-22:15
 9535kHz 中国国際放送   07:00-08:00
 9540kHz イラン国際放送  05:50-06:50
 9580kHz KBSワールド      09:00-12:00
 9585kHz 中国国際放送   00:00-01:00
 9805kHz KBSワールド   18:00-20:00
 9840kHz ベトナムの声   20:00-21:30 
 9840kHz ベトナムの声   22:00-22:30 
 9950kHz 台湾国際放送   22:30-22:57
 9960kHz 聖書の声     23:30-24:30
11620kHz 中国国際放送   19:00-22:00
11680kHz 中国国際放送   08:00-09:00
11810kHz KBSワールド   11:00-12:00
11830kHz イラン国際放送  05:50-06:50
12020kHz ベトナムの声   20:00-22:30 
13630kHz イラン国際放送  22:20-23:20
13640kHz 中国国際放送   07:00-09:00
15400kHz HCJB       20:00-20:30 ※毎週土曜と日曜
15525kHz HCJB       07:25-08:00 ※毎週土曜と日曜
15555kHz イラン国際放送  22:20-23:20
短波放送自体の廃止が取り沙汰されている「ロシアの声」ですが、どうやら A14 スケジュールにおいても継続の模様です。
しかも、現況の 5980kHz の一波から増波されます。
ただ、この国は特に、シーズン途上でも周波数の増波や停波な日常的ですから、BCLer としては楽観視できません。

21800kHz で 15:00-19:00 JST に聴取できる VOR 英語放送ワールドサービスも継続の模様です。

2014/03/24(月)今更ながら乱数放送の中身を考える

2014/03/24 17:09 SWL
乱数放送といえば、受信行為そのものが怪しいイメージの上にマニアックであり、
その内容まで考えたことは無い人が大半ではないかと思います。

実際のところ、「乱数放送」といっても、送り手と受け手である種の決め事を予め決めておき、規則的に数字を並べているに過ぎません。
その規則を知らなければ単なる無意味な数字の羅列・・・乱数にしか聞こえないわけです。

ごく簡単に「乱数放送」を模擬してみましょう。
コンピュータで文字を表現する場合、文字の一つ一つに文字コードというのを割り当てます。
旧ラテン語圏であれば、100もあれば足りるでしょうが、日本語など文字種が多いと、その数は数千は必要になりますね。

日本語の場合、コンピュータに使われている文字コードは複数乱立しており、1980年代には既に主だったものだけでも3つありました。
以下は、SHARP MZ-2500 オーナーズマニュアルにまとめられていた文字コード表のごく一部を抜粋したものです。



例えば「開局」という文字をコンピュータで表現する場合、上記の区点コードでは 1911 2241 と表現します。
両者で「日本語の区点コードを使う」と事前に申し合わせておけば、 1911 2241 と送り手で数字の羅列を送れば、受け手はこの文字コード表から解読して「開局」という文字が復元できる、というわけです。

5桁にしたければ、シフトJISコードまたはJISコードを使います。
同じ文字をシフトJISコードで表現すれば、 35402 35783 (それぞれ 16進数表記を 10進数に変換)となり、
JIS コードで表現すれば、 13099 13897 (それぞれ 16進数表記を 10進数に変換)となります。

同じ文字でも、別の文字コードにすると、こんなふうに送り手の内容は全く違ったものになることが判ります。

実際の乱数放送はもっと複雑なことをしていると考えられますが、イメージとしてはこんな感じだと思います。

蛇足ですが、現在はコンピュータ上の文字コードとして、区点コードは殆ど使われず、シフトJISが日本語版のWindows や Web サイトの一部で利用され、JIS コードは電子メールなどの文字コード ISO-2022-JP として、国際標準の日本語文字コードとして位置づけられ、更に Unix や Linux 上では EUC-JP 、 UTF-8/UTF-7/UCS-2/UCS-4 といったUnicode 群など、乱立している状態です。

北朝鮮の乱数放送は、かつては、日本の小説をベースにした独自の解読表が使われているといった推測がなされていたりしましたが、実際のところは不明です。

2014/02/08(土)ソチ・オリンピック開会式で使われた音楽

2014/02/08 15:51 放送一般
現地時間 2014/02/07 20:14 、日本時間 2014/02/08 01:14 、
提起のソチ・オリンピック開会式が開始されました。

ロシア語では日本は「ヤポニア」(Япония)と言い、ロシア語的なアルファベット順で最後なので、開催国ロシアのひとつ前、最後から2番目の入場。
開会式で BCLer的によく聞き覚えのある曲が2つ流れました。
ほぼフルコーラスで流れたのがこの曲:



ゲオルギー・スヴィリードフ作曲の「時よ、前進」という曲で、往年のモスクワ放送では「ラジオ・ジャーナル今日の話題」の開始音楽として使われていました。
この動画の開始 0:58 から1分間程度の部分は、記憶にある方々も多いはず。
最近はあまり聞かなくなりました。時々使われているようですが、、

そして、ごく一部分(曲の始めの部分)使われていたのがこの曲:



エドゥアルド・ニコラエヴィチ・アルテミエフ作曲の 映画「シベリアード」テーマ曲。
以前、このブログでも紹介しましたが、これは PPK が Resurrection という曲でカバーしています。

この曲も 1980年から 1981年頃、モスクワ放送の紹介でリスナーに人気となり、2001年頃まで、ロシアの声の国際放送で結構な頻度で流れてのを確認しています。
当方もこの曲は記憶にあります。