2013/03/01(金)今となっては懐かしい-PLC(電力線通信)是非の議論

2013/03/01 4:53 PLC(電力線通信)
当方も当時、PLCの出す凄まじいノイズに驚いたものだが・・・
他の案件を検索しているときに偶然見つけた記事:アマチュア無線って必要なのか 〔2006/12/06 池田信夫ブログ〕

当時、激しいPLC認可反対活動を繰り広げていたのが、日本アマチュア無線連盟(JARL)。
当方も微力ながら反対活動を手伝っていました。

この頃、「アマチュア無線は過去の遺物」みたいな論調もあり、上記リンクの記事にはその論調を支持し、PLC推進する者達がそこそこ集まっていました。 提起ブログの主は、アマチュア無線の歴史みたいなものは一応知っていたようだが、かなり色眼鏡の視線が入っているようで、結局、PLCをネタにしてアマチュア無線を虐げているわけです。

まぁ、JARL会長が長年変わっておらず、会員の平均年齢も高齢化しているせいか、時代の変化に合わせて若者が入り込んでくるような発想や施策を打つということが無いというのは、このような批判を生む原因のひとつかもしれません。

あれから6年経過しますが、PLCは実際殆ど売れていません。
まぁ、全く売れなくてもいいのですが、実際は伝送距離も出ず、動作も安定せず、その割には価格が高価という事情があるようです。

当時は、PLC反対派は「視野が狭い」的な非難を結構受けていたのですが、
実際は真逆で、実際、現在ではそのように理解されているようです。

2009/08/10(月)あれ、どうなった?―電力線通信(PLC)―

2009/08/10 4:15 PLC(電力線通信)
2007/12/05、 東京高等裁判所で棄却されたのは聞いていたのですが、丁度同じ時期にとんでもないことで急遽引越ししていた最中だったので、、

PLCモデムが市場に出回りだしてから3年目になりますが、それほど普及はしていないようです。
いや、環境汚染する道具なので普及しない方がいい。無線LANの方がまだマシ です。
電波法や電気通信事業法では、基本的に「受信妨害をしてはならない」というのが基本にありますので。

PLCの輻射ノイズはかねてから、技術的な駆使をどうやっても妨害を与えるレベルになることが指摘されており、PLCモデム使っただけで法令違反になりかねません。
(販売許可するのは総務省なので、総務省を問題にして居るわけだが。。。)

技術的に可能であれば、SHF帯あたりを使うようにすると、この問題は小さくなるのだけどね。
しかしながら、短波帯背景ノイズレベルは少し上がっています。
危惧したとおり、背景ノイズレベル上昇の原因がPLCに因るものかどうか判らないのです。

PLC訴訟(http://plcsuit.jp/) の方も、継続して活動されており、当方が突然の引越しで、何も考えることが出来ずに慌てていた 2007年10月に18機種認可取り消しをしていたのを、先ほど気づいた始末です。。orz

この件は、どう見ても総務省の担当部署の思考回路が狂っています。
PLCに関してはこれ以上普及しないで、自然淘汰するほうが社会の利益になります。

2007/07/03(火)シャープよ、、逝ってしまったか、、

2007/07/03 14:59 PLC(電力線通信)
シャープからHomePlug AV規格のPLCアダプタ 〔engadget japanese〕

松下のPLCとは、通信方式の互換性が無いようです。
こっちの方が輻射ノイズ大きそうな気が。。。

お決まりのように、かねてから指摘されている大きなデメリットは一切記載されていません。
この記事そのものは、提灯記事形態にせず、事実だけに留めているようだが。

2007/06/05(火)PLC行政訴訟は「却下」

2007/06/05 15:06 PLC(電力線通信)
誰も書かないので.... :-)
2007/05/25 に東京地方裁判所にて、「却下」と判決が下ったようです。 どうやら「却下」というのは「門前払い」ということらしい。
同じようなものに「棄却」というのがありますが、これは中身見て、「こんな問題を裁判するのおかしい」ということらしいです。意味が違うのです。
肝心の中身はまともに裁判審理されていないということです。
何かこう、昔の公害訴訟のような様相にも見えます。

たぶん、誰か死亡者でも出ないと動かないでしょう。
電波公害であることには間違いないが、具体的にそれで「死亡」ということは現時点では考えにくいのでなかなか困難を極めることでしょう。
#たぶん、PLC機器のノイズが医療機器に障害を与えたことが原因で、患者が死亡した、といかいう事件でも複数起こらないと、行政はなかなか過ちを認めない。それでは対策自体が遅すぎるんだが・・・

久々にここ(PLC訴訟原告団オフィシャルサイト)眺めると、「却下」判決を理由として、高等裁判所への控訴を行う模様。

以前も触れたが、アマチュア無線を中心にして電波障害の危険性を訴えるやりかたは、ちょっと訴求力に弱いと考えます。 短波帯は、他にも航空無線、船舶無線、漁業無線、電波天文、行政無線、国際通信、国際放送、などにも使われていることだし。

2007/01/30(火)今更ながらの提灯記事―PLC

2007/01/30 19:45 PLC(電力線通信)
今度は「数の論理」ですか・・・
ノイズをやっつけてPLCアダプタを高速化! 〔RBB TODAY〕
この記事は、4ページに分かれていますが、一番最後のページがアホ丸出しです。

少なくとも、諸外国でどう短波通信が使われてるかの現状見てから物言えつーか。。。
「数の論理」で言えば、短波放送は大衆には影響ないそうです。
この論理だと「中波放送」も同じようなことが成立するんだが・・・
仮の話しとして、中波放送がなくなっても「大衆には影響ない」ですか。そうですか。
どうも最近のこの手の一部ライターは、「需要」と「多様化」の区別がつかないようです。

今の日本のマスコミは、外国の情報を客観的に伝えていると思いますか?
そういう観点にも立つ発想もないくせして、「短波放送」やらを「数の論理」で必要ないという言い方はねぇ。。

どうしたらこのようなアホな一方的認識が無くなっていくのか、悩んでいます(爆)

2006/12/11(月)PLC行政訴訟の訴状が公開

2006/12/11 5:24 PLC(電力線通信)
NHKなどでもニュースになりましたね。
PLC行政訴訟公式サイト にて、 訴状 がPDFファイルにて公開されています。

「訴状」なんていうものは、見る機会なんて無い訳ですが、もっと小難しく形式的で仰々しいものかと思っていたら、こんなものなのかと。^^;

原告団がアマチュア無線やっている方々が中心なので、致し方ないのですが、PLCの悪影響がアマチュア無線だけに留まらないことを訴えるのには、ちょっと弱いかな、という印象を持ちました。
色々な分野の方々に原告団に参加してもらう事が、かなり大切ですね。。

いずれにしても、少し長い戦いになる気がします。

2006/12/03(日)早々と有志のPLC実験報告が上がってきました

2006/12/03 16:48 PLC(電力線通信)
いつものようにライター三上さんの記事から。
ビデオ速報:これがPLCの雑音だ!松下PLCアダプター実験

なんというか、あまり改善されていないみたいですね。
まぁ、ごり押し販売は予想通りですが、ノイズレベルは予想以上です。

ちなみに当ロケーションでは、ラジオから 50cm 以内に複数のデスクトップコンピュータがあります。 FM帯のノイズはなかなか凄まじいですが、ノイズ対策を曲りなりにでもやってはいるので、放送局が聞けなくなる、ということはありません。

ACアダブタにフェライトコアを付けてみるとか、 ノイズ逓減コンセント使ってみるとか (← これPLCには駄目なんだっけかな? >詳しい人)、一般に知られているのいノイズ回避策を講じても駄目だった、くらいの内容であれば、理解に苦しむ推進派の文句も減ると思うんですが。
#かなり強烈な電波として輻射されるようなので、相当困難な気がします。

続報に期待しましょう。

2006/11/20(月)詭弁のガイドライン―PLC編

2006/11/20 15:18 PLC(電力線通信)
元々は関西国際空港と整備新幹線の2ch での論争から出てきたようですが・・・
「PLCは短波通信に大きな妨害を与える」と言ったのに際し、PLC推進派が,,,

1:事実に対して仮定を持ち出す
「PLCは短波帯にノイズを撒き散らすのは事実だが、もし短波帯が無線通信で使われなかったらどうだろうか?」

2:ごくまれな反例をとりあげる
「だが、アメリカでは、PLCの通信事業者発足の動きがある」

3:自分に有利な将来像を予想する
「何十年か後、無線LANが利用できる保障はだれにもできない。」

4:主観で決め付ける
「コンセントに接続するだけで、即LANが使えるこんな便利なものを一般人が歓迎するのは目に見える話しだ。」

5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
「ノイズについては、既に総務省の厳しい基準を満たしている。」

6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
「ところで君はコードレスヘッドホンが無線LANと同じ周波数帯で使われているのは知ってるか?」

7:陰謀であると力説する
「PLCに反対する奴らは、既得権を維持するためにやってるだけだよ。お前たちは権力に踊らされているだけ。痛いね。(プ」

8:知能障害を起こす
「いまどき、短波なんて誰使うの、古くさいねぇ、おやじ脂がまみれてるよ。プッ」

9:自分の見解を述べずに人格批判をする
「PLCに反対する奴らは、現実を知らないだけ。もっと現実をみろよ。」
#そっくりそのままお返ししますだよ(苦笑)

10:ありえない解決策を図る
「結局、短波通信を全部廃止して、国際放送も全部TVにしちゃえばいい訳だよね」

11:レッテル貼りをする
「PLCに反対するやつらって、無線オタクだけだろ?これだからなぁオタクは」

12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
「総務省のノイズ基準は、厳しすぎる。なんで厳しいの?」

13:勝利宣言をする
「PLCが次世代のLANになる事はもはや規定の事実なんだが。」

14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
「フレキシブルノッチフィルタも知らんの?もっと勉強しして出直して来い」

15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
「短波はもう過去の遺物だよ。判ってねぇな」

実際に議論を眺めているわけではないが、議論している場があるとしたら、これに似たレベルで議論されていると勝手に想像しています ^^;

2006/11/14(火)12/9 から発売開始―松下のPLCモデム

2006/11/14 17:19 PLC(電力線通信)
やはり、ここが詳しいです:
PLCアダプター発表会速報メモ
ついにPLC製品登場。12月9日発売、最高速度55Mbps。ただし「壁コンセント直結」で
松下PLCは「屋外へ垂れ流し」「障害窓口ナシ」(電力線通信アダプター発表会後編)
〔ライター三上さん〕

さすがに 190Mbpsの通信速度は、誇大広告だわなぁ。。
発表によると、UDP 80Mbps MAX、TCP 55Mbps MAX らしい。

しかし、どうやら(予想どおりというか)、とんでもない代物のようです。
松下によれば、ラジオにっけいとアマチュア無線以外に短波通信はまともに使われないと思っているらしい。

航空洋上管制や漁業無線などに問題出たら、松下が全て責任取るつもりなのかな。
下手すれば人命に係わる事故がおきますよ。

まずは個人向けの販売というところが、きな臭いです。
で、販売価格はちょっと高めですね。
来月は、有志の使用レポートが各所で上がってくるものと期待しています。
メーカーの認識の甘さが露呈するものと予想しています。今のところ。